そのあとは大変だった。

先生を呼びに行き、警察、救急車も来た。

救急車は麻奈美をのせて、病院に行ってしまった。

その日は皆家に帰るよう言われた。

家に帰ったあと、お母さんに言われた。

「麻奈美ちゃんがいじめられていたのを貴女は知っていたのよね?」

って

私は黙って頷く。

「麻奈美ちゃんを助けて、私がターゲットになると思ったらって思って怖くて助けてあげられなかったのよね?」

「うん。」

私は、学校で流せなかった涙を、大粒の涙をたくさん、たくさん、流した。