君のそばにいるだけで。


 あの転校してきた初日から、純平はクラスになじんでいた。

積極的で、明るい、皆の中心的な純平は、ルックスも良いということで、男子にも女子にも人気者の存在となった。

 純平は初日早々、違うクラスの女子に告白されたそうだ。

まあ、断ったらしいけど。

あたしはそれを聞いて、少しうれしい気持ちがあった。

あたしは多分、純平の事が気になっているかも知れないと、気づき始めていた。

 そんな中、希姫はまだ来夢のことが好きみたいだ。

そして、今日思い切って、あいさつを交わせたと喜んでいた。

希姫の喜ぶ姿を見て、あたしもつられてうれしくなる。

希姫と来夢は進展してきてるみたいだし、あたしも進展させたいと、秘めた心の中で思い始めた。

そして朝、担任が

「これから一年間、席替えはない。この席で一年を過ごすように!」

と言っていた。

皆は、ブーイングの声や嬉しい歓声をあげている人もいた。

 そんな中、純平があたしを見つめて

「これから半年、よろしくな!」

と、あたしの頭をポンポンと叩きながら言ってきた。

心臓の鼓動が鳴り止まない。

 きっと今、あたしの顔は、タコの様に真っ赤になっているだろう。