ー麗利sideー
あれから何時間たったのだろうか、私はどうやら快眠してたらしくとても寝起きが良かった。
なんだか地面が揺れている気がした
ここはどこ?
そうだ!私は恂に拉致されたんだった。
あたりの状況を確認する
自分が拘束されているような感じではなかった
そして何より不思議だったのは扉に鍵もかかっていなかった。
たしかに海の上では逃げる方法がないかもしれないけどもここまで死神ともあろうものがここまで無防備だとあきれる。いや?これは死神だからこその余裕なのかもしれない。
でも、なんで私をさらったのかわからない。
それもあんな場所で、
あそこで喧嘩を吹っかけて無事でいた人間はいない
たとえどんな権力者でも
だからどんな悪人でもあの場所では粗相を絶対に犯さない
しかしだ
あの恂は、恐ろしいペンでさえも凶器にかえて人間を無力化してしまった
決してお兄様が弱かったわけではない
恂が規格外なのだ
彼の目的がわからない。
ー麗利sideーend