ー麗利sideー

怖い初めてそんなことを感じた。

裏の世界に小さい頃からかかわってきた私はそんじゃそこらの殺気じゃ恐れたりはしないはずだが

怖かった

小暮恂は気づいてないかもしれないが私の一家の救援がもうそろそろ来るという自分の有利な立場がありながらこの男だったらそんなちっぽけな救援など乗り切ってしまうんではないかと思ったりと無駄な不安が残る

彼の目は奈落でも入っているのではないかといわんばかりに深い闇を私は見た

とても近づけるような殺気ではない

ポケットで携帯端末がブルッと少しゆれた

救援がきた証拠だ

そのときひらめいたこの怖い者が自分の味方になったらどんなに良いだろう

ー麗利sideーend