「遅い!」

私は黒板を拭いているところだった。

『ごめん!これ拭いたら終わりだから!』
「もう少し遅かったら他の女と帰るとこだった。」

『そんなのだめ!!』
自分でもびっくりするほど大きな声で恥ずかしくなってしまった。

「ふふっ」
意地悪だ。このひと。

「そんなに俺のこと好きなら、早く終わらせろ。」

『はーい』
私は急いでやった。