靴箱へ向かうと、吉野が目の前にたっていた。

「おまえら、来な」

言われるがままに、私達は吉野の後をついて行った。

「ここって、、、」
「お前ら、何する気だ?まどかに手出したら許さないからな」

吉野が口を開いた。
「織原は解放してやってもいい。」
「ほんと!?」
嬉しかった、吉野が分かってくれたんだ。
まどかも泣いて喜んでる。
でも、それで終わりじゃなかった、、、

「ただし、織原がうちらに謝れば、の話。土下座な。当たり前。そしてもうひとつ。織原が解放されれば、今度は齋藤が的だ。」

え、、、?
どういうこと?
どちらかが裏切らなきゃいけないの?
そんなの、出来ないよ、、、
まどかは誰よりも、大切な親友だよ?
まどかだってきっと、、、

「ごめんなさい!」
目の前には、迷いもなく土下座するまどかがいた。
「ま、、、どか、、、、?」
「ごめんね、もうむり!虐められるなんて。愛菜!がんばれ!」

何が頑張れなの?
ねぇ、答えてよ!
親友なんじゃないの?
普通、苦しむんじゃないの!?

私は我慢できず、そのまま走り去って行った。