そんな時だった。

「きゃあっっっ!!!!やめて、お願いだから。何か悪いことした!?お願い!お願いだからやめて!!」

、、、まどか?
考えるより先に、体が先に動いてた。

私が目にしたものは、想像をこえるものだった。

まどかが吉野たちに虐められていた。
吉野は、いわゆるヤンキーだ。
よく人をいじめては、あざ笑っている。
でも、、、
理解できなかった。
どうしてまどかが?

「うざいんだよ!頭いいからって調子のりあがって!」

、、、え?
それだけ?
それだけの理由でまどかをいじめてるの?
許せなかった。
第一まどかが調子に乗るはずなんてない。
ねぇ、どうして皆助けないの?

「あんたらなにやってんの!?まどかに手だすな!だいたい調子のってるのはお前らだろ?人を虐めてなにが楽しいの?」
「愛菜、、、」
私は知ってる。
虐められることがどれだけ辛いか。
人をいじめた事しかない吉野にはわからないんだ。
「いくよ!」
私はまどかの手を引っ張り、学校を逃げ出した。

指導をくらうなんて、どうでも良かった。
今はただ、まどかを助けたい、その一心だったんだ。