偽物の家族なんて、いらない。
私のかぞくは、5人家族。
でもね、ほかと違うんだよ?
妹と弟は養子と里子。
つまり、血が繋がってないの。
ゆったら、他人ってことかな。
一人っ子だった私、齋藤愛菜は、最初はすっごく嬉しかったんだ。
お姉ちゃんになれた、兄弟が出来たんだって。
でも、今、中学三年生になって、わかることがあるの。
それはね?
血のつながりのない兄弟なんて、家族じゃない。
赤の他人だ。
そして、母親と父親は、他でもなく私の事を邪魔者扱いする。
でも、邪魔者扱いされることにはもう慣れたんだ。
1番辛いのは、友達に言われること。
似てないよねー!ってよく言われるの。
当たり前じゃん、繋がってないんだし。
その言葉は、私の胸を苦しめ、苛々させる。
勇気を出して友達に言えば、
「え、まじで!!?よくそんな子と住めるよね。好きになれるの?よくやるよー、すごいね!」
何それ。
褒めてるの?
嫌味?
そんなこんなで、私は友達さえ信じれなくなったんだ。