「敬愛のキスだよ。これくらいでそんなに騒がないでくれるかな?」
「こっ・・・、これくらいだとっ!?わ、私なんかまだ誰にもした事ないのにっ・・・!!」
ぷるぷると震える翠斗さん。
私だって初めてされたわ。

「ゲームはもう始まっているんだ。花嫁争奪――それと同時に王位争奪戦でもある・・・。もうお互い、抜け駆けどうので言い合うのはよそう。これからは全力で――・・・。ただし、雛鳥さんの嫌がる事は一切しない誓いの下、正々堂々勝負しようじゃないか」
初めて見る――白笑さんの挑戦的な、宣戦布告。

弟達3人は、真剣な顔で頷いた――・・・。