そっ・・・。

白笑さんの手が、私の右手を取り、それを両手で包み込む・・・。
な、なんかハズカシイんですけどっ・・・!

「前に好きな人がいると言ってたね・・・。リアンナの人?」
お忘れかもしれないので説明しておくと、リアンナとはこの学園の名称。

「いえ・・・」
「どんな人か――・・・聞いていい?」

そう言われて私は待ってましたとばかりに――

「私の好きな人は背が高くて細くて色白で黒髪で眼鏡をかけてて無愛想で公務員でヒス持ちです!!」

――と、熱弁をふるった。