「ゴメンね、驚かせて」
「いえ・・・」
白笑さんだとわかって、ホッと胸を撫で下ろす。

「今日は誰も来ないよ」
「えっ?」
「翠も枢も――・・・今頃うちでアニメ見てる」
白笑さんはにっこりと微笑んで、
「だから今日は二人っきりなんだよ」
後ろ手でドアを閉めた。