「確かにちょっと追っかけて来た感を感じないでもないよ?昼休みも隣に来たしさ?――でも、クラス移動なんてそんな融通きくものなの!?席だって隣だし・・・。なんかプリンス達、優遇されてるっていうか・・・」
「そうだよ?プリンス達だもの」
「ええっ!?苗字が王子だと優遇されるの!?」
「そんなまさか。どれだけユーモア通る学園なのよ」
う。ゆゆちゃんってツッコミもできるのね・・・。
「じゃあ何で・・・」
「なんか王子くん達のお父さんが、学園長の友人だとかなんとかで、優遇されてるみたいなの」
「わ、大人の事情・・・」
それに甘んじている――というか、有意義に利用しちゃってるプリンス達って、どーなんだろう・・・。

――じゃあ、やっぱり灼呀くんは私を・・・追いかけて来たってこと?
何のために――って、あ、そっか・・・。
彼等は中二ごっこをしてるんだったわね・・・。

『お前が俺達の花嫁だ』――か。