灼呀くんって男にもモテるのね・・・。
じゃあ私って、男女共に目の敵にされちゃうワケ!?

「白笑くんの次は灼呀くんなの?」

教室に戻る途中の廊下で、そんな声が聞こえた。
高圧的な口調に、聞き覚えがあるような・・・。
振り返ってみると――

「あぁ、トイレの貴子様か」
「ちょっと何よソレ!?」
貴子様はご不満の声を上げた。