その歓喜の叫びを聞いて、全てを悟ってしまった・・・。
高野君が好きだったのは、私なんかではない――
灼呀君その人だったのだ――・・・(多分)。

じゃあ何?
私から離れろっていうアレは、私が漫研に招待されて、さらに灼呀くんがクラス移動してきて、まるで私を追ってきたみたいな構図が出来てたせいかっ!?

「・・・コレ・・・放置でイイよね?」
「え?うーん・・・。いんじゃない?」
ゆゆちゃんも拍子抜けしたらしい。
私達は静かに屋上を後にした。