「――よし!食い終わった!!」
私と口論しつつも食べ続けていた高野君。
急に立ち上がったかと思うと、灼呀君にビシッと指を差し向けて、
「俺が勝ったら放課後付き合え!!」
高らかに勝負を申し込んだ。
「っは!俺が勝つに決まってるけど、テメェが負けても放課後付き合ってやんよ」
「・・・!!本当だろうな・・・!?」
「ああ。男に二言はない」
連れ立っていく二人を見送りながら、
「凄いね~!熱い男の戦いだね~!屋上で決着!勝利した方が初菜ちゃんと付き合うって流れね!」
なんて、ゆゆちゃんが言うもんだから、
「嘘!?そんなん承諾しないからね!?」
私は慌てて二人の後を追った。