「あのぉ~・・・」
ふいに声を掛けられて振り向くと、見たことない子――おそらく違うクラスの女の子が立っていた。
「なんか、遅いから見てきてって白笑さんに頼まれて・・・」
少し照れたように、彼女。
「そうなんだ・・・。ありがとう」
言って私はゆゆちゃんの手を引いて、危機を脱した。