「雛鳥さんは、誰の花嫁になりたい――つまり、誰を王に選んでくれるのかな?」
優しく見えていた白笑さんの笑顔も、今は威圧全開に感じてしまう不思議。
うーむ、成程。
そういう設定に巻き込まれてしまったわけか・・・。
王位欲しさに私を――・・・みたいなゲーム?
でも迂闊に選んで、ホントにお付き合いさせられる羽目にならないか心配・・・。
一通り話を聞いて、勿論信じたわけではないけど、この流れだと私がこの中から誰か一人を婿に選ばなきゃ、って話じゃない?

「無理無理無理無理無理です!」
「どうして?好みがいなかったかな?」
いや、好み以前に私――
「私、好きな人いますっ!!」