「きゃあああぁっ!!」
「!?」
突然、女子達の悲鳴が上がった。
黄色い声を掻き分けて現れたのは――

「王子くーーん!!」
昨日の男子達。

「王子って・・・」
呆れて思わず漏れてしまった呟きに、
「あぁ、苗字なのよ。”王子”って」
「・・・」