日曜夕方のアニメ鑑賞で団らんする父と4兄弟をよそに、私とママはディナーの支度に入る。

「・・・よかったわね、初菜」
視線は手元に落としたままの母に、
「え?なにが?」
顔を向けると、丁度こちらを向いた母と目が合った。

「たくさんお友達が出来て。・・・みんな良い子達じゃない?」
「・・・・・・うん」

――そっか。
心配してくれてたんだ、私の事・・・。
突然の転校に、私は戸惑っていたから――・・・。