「ケーキ置いとくからね」
さくっと部屋を後にすると、白笑さんとバッタリ会った。

「ついてきてたんですか」
「勿論。僕がキミから目を離すとでも?」
「・・・・・・」

「やっぱり現状、灼呀が一番厄介かな」
ポツリと吐き出された言葉に、私は「え?」と首を傾げた。

「僕には彼のようにパパ・コレ(パパのコレクション)を身に着けて、パパと一緒にはしゃぐなんて事は出来ない。・・・いや、してもイイんだけど、したら引くでしょ?」
「・・・・・・」
ちょっと想像してみた。
「あ、なんかキャラ違う」
「そうなんだよ」
はあ、と彼は溜め息をついた。
こんな白笑さんは珍しいんじゃ・・・?