「今ここで正直に告げよう!私は女の子の部屋に入るのは初めてである、と!!」
「別に告げなくてもいーです・・・。ってかなんでいつもオーバー?」
二階の自室に案内した途端、翠斗さんが騒ぎ出した。
「初菜、漫画読んでいい?」
本棚の前で膝をついて物色していた灼呀くんが、子供のように上目使いで振り返る。
か、かわいい・・・。
灼呀くんは最初悪印象だっただけに、こういうギャップは好印象・・・。
これってギャップルール?
「いいよ」
短く答えてから、
「あの、適当に座って下さい」
そう皆さんに声を掛けると、
「じゃじゃじゃあベッドに座ってももももくぁwせdrftgtyふじこ――!?」
「翠斗さんは床に座ってクダサイ」
「・・・・・・はい」