「――え、何?じゃデートじゃなかったってコト?」

兄達は「あ」という顔をして、しばらくの沈黙の後、
「じゃ、せっかくココまで来たんだし・・・買い物してく?」
白兄がアニマートを指した。

「おぉ!ココに寄らねばオタクじゃない!!」
翠兄は高らかに叫ぶと、我先にと駆け出して行った。

「コミック!ゲーム!!グッズ!!!コミック!ゲー(ry)」
欲しい物を連呼しながら、灼兄が後に続く。

「じゃあ、僕らも行こうか」
白兄がそう言ったものの――・・・。

土曜という事もあって、店内は混み合っていた。

レジの列が半端ない・・・。

「僕は遠慮するよ」
と、一人戦前離脱した。