ファージー ネーブル  一杯だけを 飲んで
お店を 後にした。


たったの一杯なのに  私は 残念さ から、 じぐざぐに 歩きそう。



自分の住んでいる アパートへ 戻ると
歌詞【うた】を 聴いた。





♪ 逢いたさ ゆえに 曖昧さを 何度も 飲む。
こっちから 連絡なん ・・・て


別に 彼女でも ないのにと 気取っては みるの よ?

それでも
あなたからの連絡は  欲しいものな の


好きだけど 連絡はしな ・・・い
だけど 携帯電話は  みつめるの



・・・そんなに 気になるなら
ワンコール だけでも 


それなら  、それな ら
ただの 間違い電話で 済むか ・・・ら 





『 それなら それな…ら

間違い? 電話で すむか~ら  』



一緒に くちづさんでから、 ハっと する。

私は 聴いていた、音楽を  急に 止めて 
イヤホンを 耳から 離す。




携帯 電話 に  触れ、 登録しているデータを 出す。


[ 啓太 ]



08・・・ 1。


〈ル プル ル 〉




私が  電話を  切る。