和を ベースにした、 雰囲気の居酒屋には
一見、 日本酒しか 置いていないようにも  映るが

この不況 の中では、 そんな事も 云ってはられないのだろう。



ちゃんと カクテルも 置いているので
私は ひとり、 ファージー ネーブルを 注文する。



啓太も 飲んでいる ファージー ネーブル。


曖昧という 意味の カクテルで
桃なのか 、オレンジなのか はっきりしない事から

こ、う 云われる。



ファージー ネーブルに 酒言葉は なく
曖昧な 意味の 云われと

自分の 感情【しんきょう】 が 重なり合い。


私も、 誰かに 飲まれていく カクテルの一部なのだ
という事を  !ふ と  感じてしまう。





啓太は 別れた 奥さん 、れいさん に
逢いたがっている。


意地を 張ってないで 逢いに行けばいいのにと
想ったけど 本音は 逢いに …いってほしくない。




でも 啓太には  早く 元気に なって欲しい 、矛盾。



私が 啓太を 好き な 事実【カクテル】 を
運命という名の神様が 飲んでいるかの様で。



私の  行動【きもち】 は  曖昧。