それから、啓【けい】 と、私は
結婚費用が なく、 籍だけを 入れた。
今のところは、 啓が 働いて
私が 家事をする状態。
一見、どこにでもある光景。
…だけど、
他所【よそ】 の家庭には
必ず、赤ちゃんが
当たり前のように いて…。
それを 視る、度に
私の瞳は 潤んでい く。
「 柚 衣、 ま…た
泣いてるの …か」
と、啓。
「ぅぅん…。めに、ゴミが !」
と、私。
いつしか、私は
啓の前では、思いきり 強がりを
見せるように なっていて……。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…