今日もまた同じ朝だった
僕はまた2200年の2月1日を生きていた。

これで何回目の朝だろうか
あの事件が起きた、次の日から僕はずっと…

その日、僕の何かがおかしくなった


2月2日の6時限目、地理の授業からいきなり自習に変更になったのだ
授業の開始から40分後くらいに教室に担任が入ってきた。

(相変わらずデカい足音だな…)

能天気な担任だったが、その時は妙に不思議な表情をしていた

そしてこう言ったのだ
「陽向が自殺した」

無性に悲しみと苛立ちが込み上げた
その時、報告していたのが嫌いだった担任だったせいなのか
それとも、このような連絡を受けているのにも関わらず聞く耳すら持たず、ヘラヘラ笑っている奴らがいたせいなのか
僕には理解が出来なかった

そんな話が10分続き授業が終わると、担任は無言で教室を後にした

すると、
「あいつ、まじうざかったからいなくなってくれてラッキーだわ」
と、女子の中でも1番目立つ存在の高橋 朝香(タカハシ アサカ)が言った

それに続き、自殺した彼女、陽向 緒(ヒナタ イト)の元親友であった峯岸 真弓(ミネギシ マユ)は言った

「死んだ人の事なんかどうでもいいっしょ。あ、それより今からカラオケ行こー!」

キャハハ……アハハハ…

甲高い笑い声の集団は消えた