「俺、一応あいさつしてくる」


「あー俺も行く。メシ作らないと」

木下には母親がいないから料理は自分で作っているらしい


リビングへ行くとまだ、スーツ姿の木下のお父さんが立っていた


「おじゃましてまーす!」

「おっ!アユム君じゃん!久しぶりだねぇ。今日は泊まってくの?」


「はい」

お父さんは俺のほうをじっと見て言った


「さっきから気になってたけど服、それで大丈夫?」

やっぱり親子だ
木下も料理をしながら笑ってる


「それを言わないでください!結構傷ついてるんですよ!!」


「悪い悪い!でも可愛いよ!ズボン脱げばスカートに見えるし」


「俺は女じゃありません!」