- 大樹side -





「あっぶねー…」





俺はさっき咄嗟にあいつの腕を掴んだ自分の右手を見ながらそう呟いた。






「おーい!大樹くーんっ」





楽しそうに俺のとこに来た。
親友の鈴村 雄二(スズムラ ユウジ)





「大樹もしかしてさっきの子が例の子かい???

大樹ってほんとわっかりやすいよな!」





そうにやにやしながら言った。





「うっせぇうっせぇうっせぇ!!!」



俺は恥ずかしくて連呼した。
そんな俺はわかりやすいのか??


自分だと全然わかんない。





「それにあの子かわいいねーっ!!!


あれはモテるでしょっ」









「知らねぇ…っ


雄二…お前とんじゃねぇぞ…」