俺が困ってるのがわかったのか


「ねぇねぇもしかしてだけど、資料室わからないの?」


なぜわかった?!

俺の顔にでも書いてあった?!



「まぁ…」

「やっぱりー!!あたしも最初わかんなかった!へへへ」

「へぇー」


こいつに聞いたら教えてくれるかもしんない。

聞いてみるか。



「あのさ…」


そんな俺の言葉を遮って


「じゃああたしが案内してあげる!!方向音痴だけど、もう資料室くらいはインプットされてるからね」


自ら案内すると言いだした。


「じゃあ頼む…」

「あと、この量を運ぶの大変だろうから、あたしも手伝うよ」

「悪いな」

「全然!それに荷台を2階まで運べないし、2人の方が効率いいだろうしね」



その女は淡々と言う。

そんな俺らの会話を耳にしたらしい他の組の奴らが



「えーーズルい!!あたしも手伝う!!」

「あたしも!!相川くん大変そうだもんね」



媚びうるように言ってきた。

それがなんかムカついて



「いい!!俺はこの子と運ぶから」



訳のわからないことを口にしてた。



「えーーそんなこと言わないで?」

「そうよー。あたしたち相川くんの力になりたいの」



なんか棒読みにしか聞こえないから。


「いいから。早く自分のクラスに戻れ」

「もうーーじゃあ今度遊んでね??ふふ」



ふふ。じゃねぇよ。

気持ち悪いな。