次の日の放課後くらいの時間--
俺は学校に向かってる。
とうとうほんとに辞める時がきたか。
1学期の時はすんなり辞めてやるって思ったけど
直哉が必死にとめるから、謹慎で終わった。
でも今回は…なんか腑に落ちない。
結菜っちに会えなくなるからかな。
--ブーブーブーブー
画面見ると俊希から電話。
「はい」
『柊斗。お前ほんとに辞めんのか?』
「まぁな」
『そうか…とりあえず話したいから中庭で待ってろ』
「あ…あぁ」
中庭に呼びだすとか…もしかして告白か?
やめろ…俊希には山本さんいんだろ。
想像したらぞくぞくした。
「あぁ…これが結菜っちだったらな…」
今になって気持ちが溢れかえってくる。
それほど好きがでかかったから。
「好きって言われたら…」
それはないない。
何を妄想してんだ俺。
あんだけ酷いこと言ったんだから
嫌われただろうし…
「切ないねー」
俺は足取りが少しずつ重くなるのを感じながら歩く。