「柊斗…あたしね…」



結菜っちが何かを言おうとしたけど

なんでか聞きたいと思えなくて



「…俺学校辞める」



すぐさま言ってしまった。




「え…なんで」

「辞めて仕事見つける」



俺の言葉を聞いた結菜っちは

すごく動揺してるのか目が泳いでいる。




「…やだよ!!!柊斗いないのなんて嫌!!」



嫌って…そんなこと言うな。

俺の気持ちわかってんのかよ。




「なんで」


「あたしね…あたし…」


「またべたべたしてほしいから。あいつが好きでもべたべたしてほしいんか?」


「そうじゃない!!!あたしは…」




その先の言葉言えてねぇじゃんかよ…

やっぱり俺のことなんかただの…友達なんだよな。





「とりあえず…明日俺退学届出すから。決めたことだし」


「やだよ…」




これ以上言われたら

気持ちが爆発してしまいそうになる。




「俺なんかいなくてせいせいするだろ。」

「…そんなことない」


「まぁそれだけだから、もう今日は帰って」

「やだ…」



結菜っちは拷問すぎる。

俺だって…ほんとは…




でも…




「困るよー。帰ってもらわないと、これから女の子くるし」



ついありもしない嘘をついてしまった。

もう…しんどい。

結菜っち見るだけで溢れそうになるのに

こんなこと言われたら…無理だ…