でも瑛美って北海道に引っ越したんじゃ…


「なんでいるのって顔してる!ふふ!あのね、あたしまたここに戻ってくることになったの!」

「そうなんか」

「そう!だからもしかしたら高校同じかもだから、よろしくね?」

「あぁよろしくな」



戻ってくるんか。

それならここにいるのも納得だな。



「それより柊斗かっこよくなっちゃったね!」

「そうか?」

「うん!昔もかっこよかったけど、更に増した」

「増したって」

「あぁ!!笑ってくれたねぇーよかった」

「え??」

「だってなんか柊斗辛気くさい顔してるんだもん。こんな可愛い女の子を前にしてさ!」

「あぁ悪い悪い」



こうやって瑛美がいても

結菜っちのことがもやもや浮かんでくるんだよな…


あぁーー忘れてぇ!!




「あぁ!そろそろ帰らなくちゃ!」

「薄暗くなってきたもんな。気をつけてかえれよ」

「う…うん。ありがと柊斗!バイバイ」



夕焼けのせいか、少し頬を赤く染めた瑛美が

手を振りながら帰って行く。





「俺もそろそろ帰るか」




俺はここで約1時間ボーっとしてた。

なんか魂抜けてるよな。