優さんはそこまで用はなかったのか
中に入ってこようとはしない。
「柊斗もしかして結菜ちゃんのことでなんかあったんか??」
「いや、あの子はなんも関係ないっす」
「…ふ~ん」
それが気になったのかな。
ほんとに結菜っちはなんも関係ないし。
自分が勝手に暴走しただけだ。
「お前さ、中学の時みたいに暴れるなよ??お前止めるの大変なんだから」
「…わかってますよ」
中学の時か…
あの時はなんであんな暴走してたのか
自分でもよくわからない。
あの時は無我夢中だったんだ。
この暴走が完全に止まったのは
結菜っちに出会ってから。
この子にこんな俺を見せたら
嫌われる。この子には嫌われたくない。
そんなよくわからない気持ち。
それで2学期から真面目に学校行き始めた。
それなのに…
なんも変わらなかったな。
俺ほんと惨めだ。
優さんこう見えてかなり強くて
俺が暴走した時に何度か止めてくれた。
だから俺はこの人を尊敬してる。
「まぁなんかあったら俺に言えよ??発散したくなったら、俺が相手してやる~♪」
「…ありがとうございます」
これで強いとかギャップだよな。