そう決意してしまった俺には
こんなことしかできなかった。
「で、話ってなに?俺になんか用?」
冷たくあしらう。
ほんとはこんなことしたくない。
「え…」
結菜っちは動揺の顔を隠せず
おどおどしている。
でも、もうこれ以上は…
「あの…」
結菜っちが何かを言おうとしたけど
「用がないならさっさとそれ飲んで帰ってくんないかな?」
「柊斗…?」
「俺さ、もう無理なんだよ。いつまでたっても振り向いてくんねぇし、うじうじうじうじ大樹先輩大樹先輩って…やってらんねぇ」
「いきなりどうしたの?」
「いくら頑張っても無理だから嫌気がさした。それだけ」
「……」
思ってもないことを次々と口にしてしまった。
結菜っちはこんな俺にビックリしたのか
俯いてる。
ごめん…俺…自信ないんだよ。
そしたら結菜っちが俯いたまま
「…なんで殴ったの??」
「は?」
「なんで大樹先輩殴ったの??なんか理由があったんでしょ??」
俺は聞きたくなかった言葉を耳にする。
…やっぱり好きだもんな。