「好きな人…あたしはいないです。これから恋ができるのかも自分で疑問なくらいですし…っ!」





別に恐怖症とかそんなんじゃないんだけどねっ




「なんかあったのか??」





「いや、ただそういう気持ちがわからなくって…恋できればいいなとはもちろん思いますよ??でも無理にする必要はないかな…って!」






先輩はまた黙りこんでしまった。


あたしなんかまずいこと言っちゃったかな…?







あっ!もしかしてこれを…このあたしの気持ちを基準にしちゃってるんじゃ…!!







「大樹先輩の好きな人はあたしみたいに変な性質じゃないと思いますよ?!だからあたしのはスルーしちゃってください!ね?」










……返事なし。











なんでだーーーーー!!!!!

あたしはどうすれば……。












「あっ!!もしかしたらあたしだって明日恋できるかもしれないですし!あぁ…でも彼氏はまだいいかな…」












はっ!!!!!!

あたしって奴は…つい思ったことを口にしてしまった…。