もうこれは言わないと斉藤先輩に頭つぶされるー…
そう思ったあたしは
「あ…あの時…ぽん太と勘違い…しちゃったやつを…思い出しちゃって…」
鷲掴みされてる頭を頑張って下げたら斉藤先輩は簡単に離してくれて
「す…すみませんでしたー!!!」
あたしは深くお辞儀して勢いよく謝った。
頭を上げて先輩を見たら…
顔真っ赤!!!!!!!!
怒るかと思ったら、まさかの顔を真っ赤にして上を向くというっ!
あの時相当恥ずかしかったのか…
まぁ人と犬を間違えるって相当だしね…
それを考えてたらあたしはまた笑いがこみあげてきちゃったけど
必死に必死に我慢したっ!!
笑って先輩に頭つぶされたらたまったもんじゃないもんね…。
先輩よりも先に冷静になったあたしはなんか申し訳ないことしちゃったなー…と思ったから
あるかなあるかな…とバッグを探ってみた。
「おっ!!!!あったーっ!!」
あたしは今日の為に買っといたお菓子パックに入ってたチョコを先輩に渡した。
この前チョコで落ち着いてたからねっ