「あたしって優しいっ！！」
「お前いきなりなに言ってんの？？」
先輩はお前バカか？とでも言いたげな顔してる。
しまった…！！
あたしの心の声を聞かれてしまったよ…！
聞かれたっていうか声に出してしまったよ…！！！
でも性悪イケメン先輩って呼んでたことは声に出さなくてほんとーによかったっ！
もしバレてたら斉藤先輩噴火の嵐だろうしね…っ。
あぁよかったよかった。
「結菜ちゃんておもしろいねーっ」
鈴村先輩もなんか言ってた。
それよりさっきからずっとニヤニヤニヤニヤしてるし
斉藤先輩のお友達は頭大丈夫なんですか…？？？？
見るからに怪しいもん！！！
……あっ！！そうだ！！！
「あ…っ！！！」そう言ってあたしは持ってた小さいバッグを探り出した。
そうそう！！！あたしはある物を持ってきてたんだった！！！
先輩たちは不思議そうにあたしをみてる。
「これよかったらどうぞっ！」
あたしはおばあちゃん家から持ってきたチョコを先輩たちに渡した。
なんかニヤニヤしてる鈴村先輩見たらチョコのこといきなり思い出したんだ…！
