「みんな…ありがとな…」

俺は薄れていく意識の中で
そう呟いた…

もう、時間切れ…
俺の命がつきる


最後まで俺は
生きることを諦めなかった

この命がつきても
心はちゃんとみんなのそばにある

そう信じてるから


光輝、新汰、颯人
そして、奏多…


俺の分まで


生きろ――――


この俺の最後の言葉は
みんなに届いたのだろうか

きっと届いてると信じて
俺は旅立つ…


本当にありがとう…

そして…さようなら…


12月27日午前10時

神崎玲央は天国へと旅立った――――