すると少年は顔を上げ
真剣な目で俺を見上げた

そして、叫んだ

「それでも!僕は君に生きてほしい!!」

少年のその言葉に俺は驚きを隠せなかった
少年の目は潤んでいて、声は震えている

「君に生きてほしいんだ…!死んでほしくないんだ…!お願いだから死なないで…!!」

「…っ!」

少年は俺の腕を力強く掴み
そして俺を見上げ、必死に訴えていた

「…僕が君と一緒に生きるから…!!」

「…っ?!」

少年が言ったその言葉に俺は驚いた

「お前…何言って…」

「僕がそばにいる!君が死ぬまでそばにいる!君と一緒に生きたい…!!だから死なないでほしい…!!僕と一緒に生きよ?たくさん思い出作って、笑いあって、悔いのない人生送ろ?ね?」

「…お前…本気か?」

「僕は嘘はつかない。本気だよ。」

少年の目は真剣そのものだった
その瞳から本気だと言う事が伝わってくる

「僕は君と一緒に生きていく」

「っ?!」

「だから、生きてほしい。僕と一緒に」

少年のその言葉に俺は堪えていた涙が一気に溢れた

こんな人に会ったのは初めてだ…

「ありがとう…!」

俺はただ泣きながらお礼を言うだけしか
出来なかった