「あ、そーだ!こいつ今日から俺と相部屋になった新汰!」

「…は、初めまして…!」

玲央から紹介されたのは
色が白くて、細い少年だった

「あははっ!そんな緊張しなくていいよ!僕は奏多!よろしくね!新汰くん!」

見た感じ優しそうな少年だ
笑うと目尻がさがる目

この子の笑顔見てると何か
落ち着くな

「あ!そーだ!僕も連れてきたよ!」

光輝も紹介しないとね
それに、新汰と光輝を友達にしたい!

「光輝!入っておいで!」

どこか遠慮しながら入ってきた光輝の顔は
緊張しているのか真っ赤だった

自己紹介する時の声も震えていた


「…俺は…新汰です…よろしくお願いします…!」

「あ、はい…!よろしくお願いします!」

この2人、何かいい感じじゃない?
これならすぐ打ち解けられるね


これが僕と新汰との出会いであり
光輝と新汰との出会いだった

この後、2人が今の僕たちのような
仲になるとは

この時の僕は知らなかった