それからしばらく
光輝くんと一緒にたくさん話をした

ふと時計を見ると…

「あぁーーー!!!忘れてた!!」

「っ?!奏多さん?」

玲央のお見舞いに行くの忘れてた…
いつも行く時間よりもう1時間以上すぎてる…

これはやばい…

「僕はこれから大切な人のお見舞いに行かなきゃならない。光輝くんも一緒に行こう?」

「え…?僕もですか?」

「うん!光輝くんの事紹介したいんだ!」

「…わ、わかりました…行きます!それと俺の事は呼び捨てでいいですよ?」

「いいの?じゃあ、遠慮なく呼ばせてもらうね!」

「はい!」

「よし!急ごう!ちょっと走るけどついてきてね!」

そして僕たちは屋上を後にした


ガラッ!

「ごめん!玲央!遅くなった!」

僕はドアを思いっきり開け
玲央に謝った

「いや、全然大丈夫だから!そんな急がなくてよかったのに!」

玲央はいつも通りだった

「いや、いつもよりかなり遅れちゃったから…心配かけちゃったかなって思って…急いで来た…」

僕は荒い息を整えながら
必死に玲央に語った

だけど玲央は…

「ははっ!お前必死すぎ!腹いてぇ!」

「なっ?!ちょっと!玲央!笑わないでよ!」

そんな必死な僕がおかしいのか
爆笑している

失礼にもほどがあるよ…全く…