俺は屋上のフェンスを乗り越え
コンクリートのギリギリの所に立った

「結局俺は…何も出来なかった…まだやりたい事、たくさんあったのにな…」

俺は空を見上げながらそう呟いた

「俺の人生…いい事なんて1つもなかったよ…」

幼い頃から入院生活だった俺は
楽しい事なんて何一つなかった

「後悔ばっかだよ…俺の人生…」

全てはこの心臓のせい…。
俺はこの心臓を何度も憎んだ

「全然楽しくない15年間だった…」

空に向かってそう呟き
俺は足を踏み出した

これでやっと楽になれる…
そう思いながら…。