「それをそのまま、奏多さんに伝えればいいんですよ」

「えっ?」

「玲央さんの思いをそのまま奏多さんに伝えればいいんです。きっと伝わりますよ」

俺の思いをそのまま…

「分かった…やってみる。でもどーやって伝えような…奏多がここに来ない限り会えねぇし…」

「そこは俺に任せろ!です」

「お前、俺のセリフパクったな?」

「はははっ!バレちゃいましたか」

そう言いながら笑う颯人につられ
俺も笑った

颯人は俺より2歳年下のくせに
頼りになる

ったく…適わねぇぜ、本当

「じゃあ、お前に任せるよ。頼んだぞ颯人」

「任せて下さい!奏多さん、俺の見舞いにはちゃんと来てくれてるんで」

「…っ?!そ、そうか…」

颯人の見舞いには行ってるんだな…
なぜか、胸が痛んだ

俺の所に来ないのはきっと俺の言葉のせい
ごめんな…奏多…

今頃気づいたよ
君の存在の大きさに――――