奏多がここに来なくなって
もう1ヶ月がたとうとしていた

今君は…何をしているのだろう
何を思っているのだろう

「はぁ…あいつの存在がこんなに大きかったなんてな…」

知らない間に奏多の存在は
俺にとってかけかえのない存在になっていたんだ

気づくのが遅かったな…

「玲央さん、こんにちわ」

「おぉ、颯人。どーした?お前が来るなんて珍しいな」

「いきなりすみません。今日検査だったんで帰りに寄ってみただけなんですけど…迷惑でした?」

「何言ってんだよ。迷惑だったらとっくに追い返してるよ」

「あはは!ならよかったです!」

久しぶりに颯人の笑顔を見た気がする
よかった…またこいつの笑顔が見れて

何も変わっていない颯人の笑顔に
俺もつられて笑顔になった


奏多の笑顔も…
死ぬまでにもう一度…見てぇな…