病院の帰り道
僕はひたすら考えた

どーすればまた、いつもの玲央に戻ってくれるのかと

ひたすら考えた続けた
だけど、何も答えは出なくて

時間だけが過ぎていった


「だいたい…生きる希望って何だよ…」

自分で言っときながら分からなくなった

「…僕に何が出来るんだよ…何もしてあげられてないじゃないか…!」

一緒に生きよう
そんな事を言っときながら

何一つ…玲央に何もしてあげられてない
助けになんかなってない

所詮きれい事…
あの時玲央に言われた言葉だ

確かにそうだったかもしれないね…

「これから楽しい事があるよなんて…何言ってんだよ…僕…」

これが楽しい事なのか?
全然楽しくなんかないじゃないか…!

なんて無責任な事を言ってしまったんだろうと
後悔した…

だけど、今更後悔なんかしたって遅い

僕があの時止めてなかったら
こんな事にならなかったのかな

玲央は…苦しまなくてすんだのかな…


玲央の失われた希望を取り戻す事は
今の僕には出来ない…

こんな無力な僕でごめんね…玲央
泣きながら何度も何度も

僕は玲央に謝った…