「残り半年だ…」

「っ?!」

先生のその言葉に俺は何も言えなかった
俺はあと半年しか生きられないのか…?

短くて1年って言ってたじゃねぇか…
なのになぜ…

「君の体は限界に近い…心臓の動きも…」

「…そ、そんな…!」

「…すまない…助けてあげられなくて」

「…っ!」

ふざけんな…!
何がすまないだ!謝ってどうにかなる問題じゃねぇだろ…!

「…謝ったって…俺の病気が治る訳じゃない…俺の余命が消える訳じゃない…!!」

「…玲央くん…っ」

「俺が生きられる訳じゃない…!!何も変わらねぇんだよ…!!」

そうだ…何も変わらない…
謝られたって…変わらないんだ

俺があと半年しか生きられない
この事実はなくならない


俺の命は残り半年…
どこに希望があるのだろうか

どーやって希望を持てと言うんだ…

奏多…ごめんな…
俺はお前を裏切った…

こんな俺を許してくれ