「玲央くん。体調はどうだい?」

「あまりよくありません」

相変わらず体調は悪いまま
きっと治ることはないのだろう

「心臓の痛みはどう?」

「最近は、あまり痛みません」

不思議と心臓が痛くなることはなかった
きっと薬のおかげなのだろう

「…玲央くん…」

「はい」

先生の顔つきが変わった
何を言われるのだろう…

「本当は言いたくないんだが…言わなければならない」

「………」

あまりいい事ではないと
俺は思った

「…君の心臓はいつ止まるか分からないと…言ったのを覚えてるかい?」

「…はい。覚えてます」

再発する前に言われたのをよく覚えている

「玲央くん…1度しか言わないからよく聞いてほしい」

何だろう…胸騒ぎがする
何だ…この感じ

嫌な予感がする…


「君の命は…」