そう決めたものの…
現実は甘くなかった…

治療は思っていたよりも辛かった

ご飯もろくに食べれず
立つことさえままならない…

毎日、吐き気に襲われては吐く
その繰り返し…

あの楽しくて幸せだった時間が嘘のように
今の俺には…希望なんてなかった


本当に戻ってしまった…あの頃に
俺はまた…希望を失ってしまった

奏多が教えてくれた希望を――――