「…玲央くん」

あの時先生が言った言葉…
それは――――

「再発だ…」

「っ?!」

再発…俺の病気は再発した
もともと治らないと言われていたけど

あんなに体調よかったのに…
どーしていきなり…

俺はそんな思いでいっぱいいっぱいだった

「…何でだよ…何で今更再発なんてしたんだよ…!せっかく…奏多や颯人に出会えて…やっと生きる希望が持ててきたってのに…!!」

俺は悔しさのあまり涙がこぼれた
何で…今更…そんな思いが俺の心を支配した

「玲央くん、本当は今すぐ入院してほしい」

「…!?」

入院…
また戻るのか…?あの頃に

「ふざけんな…入院したって治らなかったじゃねぇか!治るって言葉を信じてここまでやってきたのに…せっかく治ったと思ったのに…」

「…………」

俺のその言葉に先生は何も言わなかった
ただ黙って下を見ていた


しばらくして今まで黙っていた先生が
重たい口を開いた