少年の過去は
すごく悲しい過去だった…

入院中、誰も見舞いに現れた事がないらしい
少年はずっと孤独だったのだ

「あっ…すみません…!何か勝手に…」

「いや、全然大丈夫だよ…」

こんな優しそうな少年なのに
一体何が原因なのだろうか…

「…俺、颯人って言います。中学2年の14歳です!」

「俺は玲央。15歳」

「僕は奏多!玲央と同じで15歳だよ!」

俺らはいつの間にやら打ち解けていた

これが、颯人との出会い
奏多と同じこの病院の屋上で

俺はまた出会った――――